こんにちは、カウンセリングサービスの中山です。

2023年3月29日『人それぞれに、ちょうど良い「距離感」がある』を執筆致しました。

今回はいわゆる「パーソナルスペース」と言われているもののお話でございます。パートナーに何だか距離感を感じるなどの場合に、こちらの記事がお役に立つかもしれません。もしよろしければご参考にされてみてくださいね。

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『人それぞれに、ちょうど良い「距離感」がある』


「彼からの返事がなかなか来ない。」
「いつも私からの発信で、彼からの発信が少ない。」
「会ってくれる頻度が少ない。」

そうしたとき「彼はもしかして、私のこと好きじゃなくなっちゃったの?」と、そんな不安がザワザワと湧いて来てしまうことがあるようです。

でも、そういうときの不安が的中することってあまり無いと言われていたりするようで、「何か明確に思い当たるようなこと」が無いのであれば、その不安は思い過ごしだったりするんじゃないかな?と考えても良い気がします。

まあ、実際のところは分からないんですけれども、そんな時にちょっとチェックしてみると、お悩みが少し解消しそうな良さそうな方法があるんです。

それが「お互いの距離感の確認」というもので、心理学では物理的な距離と、心理的な距離には関連があると言われていたりします。

ということで今回は、「距離感」というものについて考えてみたいと思います。

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「距離感」というと、何となく難しさを感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。

他者との距離感の取り方が分からないとか、相手との適切な距離ってどの辺?などと考えたりすると、沼にはまることもあるものです。

ですが、誰かと向き合ったりする時、私達には自然と「ちょうど良いと感じる位置(距離)」があるみたいなんですね。そしてそれは、人によってもマチマチであり、相手が変われば、その位置も変わってくるものだったりするようです。

たとえば、あるお友達との関係で、あなたが心地よい・安心できると感じられる距離が2メートルだったとします。でも、また別のお友達との関係では、その距離が10メートルだったりすることもあるでしょう。

このように、私達は距離感によって、相手との心地よさや、安心感、親密感を「最適」に感じられる距離があるようなのです。

また、あなたにとって2メートルの距離がいちばん安心感を感じられる距離だったとしても、お友達にとってそれが同じだとは限らないんですよね。

お友達にとって、いちばん安心感が感じられるのが1メートルだった場合、あなたはその距離感合に、どんな感覚を覚えるでしょうか。

ちょっと近いな~とか、何となく息苦しさみたいなものを感じるかもしれませんね。

また別のお友達との関係では、あなたが5メートルの距離が最適と感じていた場合、そのお友達の最適が10メートルだったとします。その距離感の差に、あなたはどんな感覚を覚えるでしょうか。

何だか遠くない?と感じるか、寂しいと感じるか、嫌われているのかな?と思ってしまうなど、私達は距離というものから色々な感覚を覚えたりするもののようです。

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そこで私達がある程度でも知っておけると良いのが、自分や相手が、心地よいと感じられる距離なんです。

特に「彼からのアプローチが少ない・弱い」と感じられる場合は、自分と彼が感じる心地よさの距離感に違いがあるのかもしれないと考えると、彼の心変りへの不安や、想いが弱くなったなどの不安への感じ方も、少しは変わってくる場合もあるんじゃないかと思います。

というのも、単純に、彼の方があなたより、他者との付き合いの中で心地よいと感じる心理的・物理的な距離感が遠めなのだと分かれば、それはあなたがが避けられていたり、嫌われているのではないと分かりますものね。

では、その「心地よい距離感」を知るにはどうしたらよいか?なのですが、実際にお互いに正面に向き合う形で立ってみて、各々が心地よいと感じる距離まで近づいたり、遠ざかったりしてみるという手法があります。(私も昔、心理学のセミナーでよくやりました ^^)

ただまあ、この手法には何だか少し胡散臭さを感じてしまうかも方もいるかもしれないので、一種の心理テストみたいな遊び感覚でお誘いしてみるのも良いかなと思います。

また、効果や実感は落ちるかもしれませんが、簡易版として顔だけ向き合うとか、手のひらや人形などを向き合わせる形でも良いです。(手のひらや人形などの場合は、それを自分や相手の代わりだと思ってくださいね。)

そうして、何となく「寂しいかも?」と感じる距離まで遠ざけてみるという方法もあります。もし試せたなら、お互いにどの距離から「寂しいかも?」と感じるか確認し合ってみましょう。または、どの距離からその関係(夫婦や恋人など)に“距離”を感じるかなどでも良いでしょう。何センチくらいからか、何メートルくらいからか。お互いにとってそれが「寂しい」と感じ始める距離感となるようです。

また逆に、どれだけ近づくと居心地が良くない(圧迫・窮屈)と感じるのか?や、この辺がいちばん安心感や親密感を感じられるという距離を見つけてみるのも良いですね。

そうしてお互いの遠い(寂しい・不安)と感じる距離や、近すぎる(圧迫・窮屈・不安)と感じる距離、安心・親密感が感じられるそれぞれにとっての「最適な距離」を確認し合ってみましょう。

それと、あなたの寂しいと感じる距離が1メートルだったのに対し、彼の方は5メートルだったからといって、彼のあなたへの気持ちが薄いという事ではありませんので、ご心配なさらずにいてください。

その関係の中で、心地よいと感じられる最適な距離は人それぞれなんですよね。「ベッタリ」が安心に感じる人もいれば、適度な距離が心地よいと感じる人もいるという、ただそれだけのことなので、それを知ってみてくださいね。

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さて、こうした距離感の違いがなぜ出てくるのかというと、それは他者に対する恐れの大きさなどによるもののようです。人間関係で傷付いてきた分、その痛みや恐れも大きく強くなったりしますので、もう傷付かないためにと、無意識的にも他者との距離を取ろうとしてしまうのですね。

ですから、関係性に距離があると感じる時は、そこに心理的な痛みや恐れというものがあるのかも?と思ってみても良いかもしれません。

もし彼の「心地よいと感じられる距離」がちょっと遠いなと感じられるようでしたら、その距離の中には彼の癒しきれていない心理的な恐れや痛みがあって、簡単にはその中に他者を入れることが出来なくなっているのだと思ってあげてみてください。

でも、あなたがもっと彼に近づきたいのに、彼の「心地よい距離感」が遠いようであれば、いつかはもっと近い距離感に心地よさを感じてもらいたいですよね。

そのためには、何で私に安心や親密さを感じてくれないの!と不満をぶつけたり、早く仲良くなろうと急かしたり、焦ったりしないことも大切です。

優しい彼の場合、無理をしてあなたを「近すぎる」距離に入れてくれるかもしれませんが、それは彼にとって「負担」になることも少なくありません。その無理がたたると、突然、「しばらく1人にして欲しい」なんて言われてしまうかもしれません。ですから、その辺はちょっと忍耐が必要な場面でもあるのかなと思います。

そこは野生動物や野良猫などと一緒で、こちらが怖くないということを時間を掛けて教えてあげなくてはなりません。

ただ野生動物や野良猫と違って、彼とはコミュニケーションが取れますから、ちょっと近づいてみては「この距離はどんな感じ?」とか「近すぎるかな?」などと確認しつつ、彼にも遠慮抜きで正直な感覚を伝えてもらえると良いと思います。そうして彼にとっての最適な距離をもう少し近くに感じてもらえるように、彼のペースに合わせるように、小さな幅から少しずつ近さに慣れていってもらいましょう。

遊び感覚でも良いので、そうして恐れや痛みを乗り越えていけると、2人の間の親密感は今よりもずっと大きく育っていくと思いますよ。

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追記:

パーソナルスペースについては一般的に女性より男性の方がやや広いと言われているようです。それは「広い=入らないで欲しい距離が大きい」ということになります。ですので、男性に比べると女性の方が恋愛で寂しさを感じやすいのかもしれませんね。

お読みいただきありがとうございました。

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