こんにちは、カウンセリングサービスの中山です。

2023年3月1日『理想の自分との付き合い方』を執筆致しました。

理想と現実って、けっこう差があったりするものですが、それって何でなのかな?と思ったことがありまして、それで辞書なんかで「理想」と調べてみると、"考え得る最高の状態”みたいな言葉が出てきて、そりゃあ差が出るのも当たり前だな、と納得したことがありました。

理想というものは、自分を押し上げるパワーもありますが、逆にプレッシャーとなって押しつぶそうとしてくることもありますよね。上手く付き合っていくにはどうしたらよいのでしょうか。

この記事が何かしらのヒントになれば幸いでございます。

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『理想の自分との付き合い方』


「今のままの自分でいいのだろうか。」

そんなことを思う時って、現状の自分に満足出来ていない時だと思うんですね。

誰しも「理想の自分」というもがあったりするかと思いますが、その理想と現実の自分との差が大きかったり、いつまで経っても距離が縮まらないと感じたりすると、そのギャップに苦しんでしまうことってあるものだと思います。

とはいえ、理想とは今の自分より、より良い自分になろうという、向上心のあらわれだと思いますので、理想を持つこと自体は悪いことではないと思うんですね。

しかし、その理想が高過ぎたり、今の自分から遠いと感じるほどに、私達はしんどさを感じたり、自分にダメ出しをしてしまうようになります。

それはとてもしんどいことなんですけれど、なかなか抜け出せないものだったりするんですよね。

ということで今回は、「理想の自分」との付き合い方について考えてみたいと思います。

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今のままの自分でいいのだろうかと思う時って、やはり理想の自分と現実の自分を比べてしまっていたりするんですよね。

そういう時って、出来ていないことばかりに注目していたりして、出来ていることってあまり自己評価されていなかったりするものなんです。

この辺の心理には完璧主義というものがあって、“0か100か”みたいな基準になっていたりするんですよね。

完璧主義というのは、100点満点中で100点でないと一切評価されないというようなもので、だとえ99点取れたとしても、100点じゃなきゃダメなんだと感じたりするものです。むしろ、なぜあと1点が取れなかったのかと責めてしまったりするのが、完璧主義の厳しいところだったりします。

ですので、出来ていることが多々あっても、それらが完璧でないと思えてしまえば出来ていない側に入ってしまうんですね。そしてそんな自分を責めてしまう、ということにつながってしまうようです。

もし頑張っても頑張っても、それが評価されないのだとしたら、かなりしんどいと思うんですよね。その内、頑張るのも虚しくなって、諦め気分になってしまったり、やる気を無くしてしまうこともあるかと思います。でも、諦めたからといって「理想の自分」から解放される訳でもなく、心の中ではずっと「諦めた自分」を責め続けてしまっていたりするものなのですよね。それもメッチャ辛いのです。

そういう評価の仕方って、他人にはあまりしないのかなと思いますが、自分に対しては遠慮なくやってしまうものだったりするので、私達はもう少し、自分に寛容になってあげても良いのかもしれませんね(^^;)

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こんなお話があったとします(架空のお話でございます)。

『彼とあまり上手くいっていないと感じている彼女がいて、その彼女が言うには、彼から愛されている気がしないと言うのです。いろんな人に相談をしてみると、口々に大丈夫だよと言ってもらえるのですが、それでも彼女は彼の態度に不安を感じ、彼に捨てられないためにも、ちゃんと愛してもらうためにも、自分がもっと素敵な女性にならなければならないと思っている、と言うのでした。』(説明しやすいように都合良く書いております。)

上手くいっているか・いっていないかはともかく、いろんな皆さんが口を揃えて大丈夫だと言ってくれているのもありますので、もしかすると、この場合は彼女が彼の愛情を受け取りきれていないことが課題だったりするのかもしれませんよね。

もし彼女が彼の愛を受け取りきれていないのならば、それは彼女自身が自分を「愛される存在」だと思えていないことが、その原因のひとつになっているのかもしれません。

そこには、「理想(もっと素敵な女性)に届かない不十分な私が愛されるはずがない」という思い込みがあったりするのですが、でも実はそれって、自分が自分を愛せていないとも言えるんですよね。

自分が愛せないものは、他人もきっと愛せないのではないか?と感じてしまうのですね。(「投影の法則」と言います。)

そこでは、自分が愛せないもの(=私のこと)は、彼も愛せないだろう。という図式になってしまうため、彼女は彼から愛されていてもそれが信じられず、不安な気持ちから抜け出せなくなっしまっている、ということが考えられます。

・・・という、あくまでも可能性のお話なんですけれどね。

でも、完璧でなくても愛されている人はたくさんいますし、完璧でなくても人生に充実を感じている人もいるでしょう。なのに、彼女だけが完璧でないと愛されないというのはおかしな話ですよね。

ですから、“0か100”でなく、積み重ねてきた「1点」や過程を大切にして認め、受け入れていくことで、たくさんの価値を受け取る練習をしていくのも良いと思います。また、「今、出来ていることや与えられているものに気付こう」というそんな視点を持ってみることも、理想や完璧主義の悩みから抜け出す方法と言えるのかなと思います。

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さて、ここからは私の体験のお話でございます。

私の「理想の自分」ってとても優しくて愛に溢れた人のはずなんですが、実際にイメージして感じてみると何だか遠くにいる感じがして、今の私を置いてけぼり状態(無視)にしていたり、振り返ってくれなかったり、助けてくれるような感じはしなかったんですよね。

いえ、実際に理想として描いている自分はとても優しい人なので、私のような人がいたら助けてくれると思うんですけれど、現実の私と理想の私って、実は全然仲良しでなかったようなのです。

理想の私は現実の私を愛してくれないのかと思うと悲しくなりましたが、おや?私の方こそ理想の私を全く愛していないのだと気付きました(^^;)
私は理想の自分を遠くからただ眺めているだけで、付き合う気など無かったのです。

そこに気付いて距離を縮めるために色々と調べてみた結果、何だかとても簡単なことに気付いたのでした。

理想との距離を縮めるには、理想の自分になるための努力をすれば良い訳ですが、それって実際、なかなか難しいものですよね。ですが、その距離を縮めるために出来ることって、それだけではなかったようです。それは私が今までしてこなかったことで、理想の自分を愛してあげるということでした。

さっそく、理想の自分を愛そう・つながろうと近づくイメージをしてみると、彼は私に手を差し伸べて、優しく受け入れてくれました。

そこからは理想の自分は現実の私を突き放したり、無視するような存在ではなくなり、どこか応援してくれるような、味方のような存在に変わったと思います。

理想の自分を愛してみたり、つながろうとしてみるのって、ちょっと良いかもしれません。私は“ほっこり”とした気分になれました。


ここまでお読みいただきありがとうございました。

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