こんにちは、カウンセリングサービスの中山です。

今年は昨日が節分だったようですね。
気付けば私も、そこそこの量のマメを食べる年齢になっていました。
まあ、買い忘れたんですけれどね(笑)

小さい頃はあの節分の豆があまり好きでは無かったんですけれど、
大人になって改めて食べてみると、案外止まらなかったりして。

それが大人になったということなのかどうかはさておき、
古くからの風習に触れて、昔を懐かしんでみるひと時を過ごすのも悪くないものですね。

さて、2021年 2月3日『彼がコミュニケーションから逃げる心理』を執筆致しました。

ご参考に、また、カウンセリングにご興味を持っていただければ幸いでございます。

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『彼がコミュニケーションから逃げる心理』


彼がコミュニケーションから逃げる心理。

いつもの通り、その辺は人それぞれな事情があるものだとは思いますが、
根本的なところで共通している心理もあるかと思うんですよね。

ということで、今回はその辺のお話をしてみたいと思います。

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たとえばあなたが寂しさや悲しさなどを感じたとき、
彼にそれを分かってもらおうと思ってコミュニケーションを取ろうとしても、
何となく避けられてしまったという経験をされた方もいらっしゃると思います。

本来ならば、それこそ男の度量の見せ所であったりもしますが、
そうは思えないと感じている男性もいるようなんですね。

ただ、それは別に意地悪で逃げている訳では無いと思うんです。

ではなぜ故に逃げているのかというと、
彼はあなたの「感情への対処が出来ない」と思っていたりするようなんですよね。

たとえば、彼に原因があろうと無かろうと、
彼はあなたの機嫌が悪かったとしたらそれを直したいと思ったりします。
でも、それをどうやって直せばいいのか見当も付かないのが男性というものだったりします。

男性って「解決出来ないこと」や「理解出来ないこと」について、
強めのストレスを感じやすかったりする傾向があるようなんですけれど、
感情にかかわる問題って、まさにその権化みたいなものだと思うんですよね。
容易になんて解決できないし、理解するのも難しい。
だから、そこに関わるのって結構しんどいんです。

そしてそれは、あなた(他人)の感情を扱うことについても同じで、
あなたの機嫌が直らない(解決・理解出来ない)と、やっぱりストレスになる訳なんです。

そしてそのストレスの正体のひとつに、無力感というものがあったりします。

それは「俺ではあなたの役に立てない」という自己攻撃なんですけれどね、
私はそれこそが強いストレスの主な成分なんじゃないかと思っています。

そして、その惨めな感情を味わいたくないということが、
彼がコミュニケーションから逃げてしまう原因のひとつなのだと思います。

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男性の皆さまならこんな場面を経験したことが1度はあるんじゃないかと思います。

「自分の目の前で、母親や彼女が泣いて(悲しんで)いる」といった場面。

初めてそんな体験をした男子は、きっと、
どうしていいのか分からなかったりしたんじゃないかと思うんですね。

私も若かりし頃にそういった経験をしていますが、
ただただ「あわあわ」しながら焦り続けていましたね。

「どうしよう、なんで泣いてるの?やっぱり僕のせいかな?」
「どうしたら泣き止んでくれるんだろう?」
「どうしたら彼女の心を救ってあげられるんだろう?」

そう思いながら自分なりにいろいろ考えたことを伝えてみるものの、
そのほとんどがあまり効果的に見えなかったりするんですよね。
(当時の私は共感することや、ただ寄り添うということは思いつきもしませんでした。)

何をしても、何を提案しても“しくしく”の涙がおさまらない女性に対し、
自分の無力さを感じたりしてしまうのが男性というものだったりするものなんです。

そして結局、相手が泣き止むのをただ待つだけの時間を過ごすのですが、
それは男性にとって、その時間の分だけ「無力感を味わう時間」でもあるのかもしれません。

同じように、謝っても何かを提案をしても怒りや悲しみのおさまらない相手に対し、
無力感を覚えることがあると思います。

そのような経験をたくさんしてきた男性の中には、

「どうしよう」
「困ったな」という心境から、

「頼むよ、そろそろ泣き止んでくれよ」とか、
「もう面倒だな」という心境に変わってしまったという人もいるかと思います。

それは、どうにかすることを諦めたくなるくらいの無力感を味わい続けたがゆえに、
愛とのつながりが切れてしまっている状態なのかもしれませんね。

***

あなたの彼がそうした無力感の経験を豊富に積んでしまっている男性だとしたら、
あなたが悲しい、寂しい、不安だと伝えたとしても、それを流すような態度を取ってしまったり、
より距離を取るような態度を取ってしまったりするかもしれません。

「どうせ俺が何を言っても無駄なんだろ?」

そんな風に感じて、あなたを避けてしまっているのかもしれません。

また、あなたの態度に「あなた(彼)が解決しなさいよ!」という雰囲気が出ていると、
彼はあなたにちょっと近寄りがたくなってしまうかもしれません。
そうした雰囲気は、積み重ねてきた強い無力感という感情への刺激になることもあるものですからね。

でも見方を変えれば、彼の心の痛みが見えている状態だとも捉えられますので、
もし余裕があれば、彼も傷付いてきたのかな?と思ってあげてみてくださいね。

彼だって本当はあなたと仲良くやっていきたいと思っているのはずです。
だけれども、どうしたらいいのか分からなくて。上手くいかなくて。

そんなことが続けば、彼はあなたを愛することが出来ないと感じ、
やがて別れを意識し出してしまうかもしれません。

でも彼が本当に嫌なのは、あなたの不機嫌な態度や怖い雰囲気などではなく、
あなたを上手に愛してあげられない自分であり、
あなたに自分の愛が届けられないことなのでございます。

彼がコミュニケーションから逃げるとき、それは自分の愛に無力さを感じているのです。

もし、そんな彼の心を癒してあげたいとお思いであれば、
彼があなたの機嫌を直せるように、あなたの心情をある程度でも理解出来るように、
ヒントやマニュアルを考えてあげてみるのも良いかもしれません。

そのためにはまず、ご自分の心を整理整頓してみる必要があったりもしますが、
そこはお気軽にカウンセリングを使っていただけると便利かと思います(^^)

愛する人を無力感の苦しみから解き放ってあげられたとしたら、とても素敵ですよね。


お読みいただきありがとうございました。

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